ディスカバーカードは1985年にアメリカの大手小売り「シアーズ」が手掛けたクレジットカードです。
VISAの設立が1958年ですから、老舗カードブランドに比べると歴史が浅く、日本国内で知名度が低いのは仕方ないところです。
ディスカバーカードが日本国内における知名度を得ていないもうひとつの理由は、ディスカバーカード誕生当初の使われ方に大きな原因があります。
当時、ディスカバーカードはシアーズの店舗でしか利用できませんでした。
VISAが世界進出する一方で、アメリカ国内における地盤固めをしていたディスカバーカードは、どうしても世界における知名度で一歩遅れをとったのです。
そんなディスカバーカードが広く利用されるようになったのは年会費が無料だからです。
既存のクレジットカードよりも利便性にすぐれているのが好評でした。
強みを活かし利用者を大きく伸ばしたディスカバーカードは、2005年に世界的なカードブランドとして認められ、世界各地で利用できる有名カードブランドになっています。
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ディスカバーカードは利用限度額が高く設定されている
ディスカバーカードは他の大手クレジットカードブランドと比べても利用限度額が高く設定されています。
日本の一般的なクレジットカードでは、入会した年の利用限度額は15万円以下になることが多く、利用限度額に引っかかって支払いに使えなくなることが不便です。
ディスカバーカードなら利用者の年収にかかわらず、日本のクレジットカードよりも高い利用限度額になるため、カードで支払いができなくなる可能性が低いでしょう。
カードで支払うことが多い人におすすめのカードと言えます。
ディスカバーカードの利用限度額が高い理由は戦略上の都合と言われています。
後発組であるディスカバーカードがVISAやマスターカードの牙城を崩すには、消費者に対して何かしら方策が必要です。
年会費無料と高い利用限度額はかなりのアピール力ですから、ディスカバーカードがアメリカで一定のシェアを獲得したのも当然でしょう。
ディスカバーカードはキャッシュバック率が高い
クレジットカードといえば支払い金額の一部がポイントとして戻ってくるポイントバックが有名です。
実質的にお金が戻ってくるのと同じですから、消費者にとっては嬉しいサービスといえます。
ディスカバーカードでは最低1%のキャッシュバックを受けられます。
ポイントではなく直接現金が戻ってくるのでかなり利便性が高いです。
ポイントと違い、あらゆるサービスや商品の支払いに利用できます。
しかも提携ショップでは最大5%まで還元率がアップするため、かなりお得感があります。
この提携ショップにはAmazonも含まれるため、ネットショッピングを頻繁にする人にはありがたいでしょう。
日本では直接現金が戻ってくるタイプのクレジットカードは滅多にありませんから、ディスカバーカードのキャッシュバック制度は魅力的です。
ディスカバーカードは世界各国で利用できる
ディスカバーカードはVISAやマスターカードと同じように世界のあらゆる国で利用できます。
世界シェアは1%未満と低いですが、世界各地の4,400万を超える店舗でディスカバーカードを使い買い物が可能です。
VISAが利用できる店舗は世界に5,500万店舗ですから、ディスカバーカードもかなり頑張っていると言えるでしょう。
利用可能な店舗が多いのは本国アメリカとカナダです。
この2国であればVISAやマスターカードと同じ感覚で利用できるとされています。
この他にも東南アジアやオセアニア地域にも加盟店が多いです。
VISAやマスターカードと比べると利用できる店舗が少なく感じるディスカバーカードですが、意外なことにアメリカンエクスプレスやダイナースクラブよりも加盟店が多いです。
利用できるお店の数に関しては、この2大ブランドを超えています。
ディスカバーカードでは日本在住の人は作れない
年会費無料やキャッシュバックなど魅力的なサービスが豊富にあるディスカバーカードですが、残念なことに日本では作成できません。
ディスカバーカードに申し込むには、カードを発行しているアメリカ・カナダ・東南アジアのいずれかに一定期間以上居住しないといけません。
ディスカバーカードが発行されていない日本では、何をどうやっても作ることは不可能です。
どうしても作りたい場合は当該エリアに移住した際にカードを申し込むしかないでしょう。
一度作ってしまえば日本に帰って来た後もディスカバーカードで買い物ができます。
ただし、利用できるのは、JCB・ダイナースクラブ・銀聯の加盟店に限ります。
ディスカバーカードは以外に日本での知名度とブランド力が低い
ディスカバーカードを普段から利用するうえで気になるのが知名度の低さです。
カードブランド名だけ見てクレジットカードだと分かる人は圧倒的に少数派でしょう。
周囲の人にクレジットカードだと認識されないため少し寂しい思いをするケースもあります。
お店でカードを見せても、すぐにクレジットカードだと認識してもらえないため、煩わしい思いをする可能性もあります。
自分の後ろでレジ待ちしているお客さんが大勢いるときはストレスを感じるでしょう。
また、ディスカバーカードの国内におけるブランド力が無いため「どうしてそんなマイナーなカードを使っているの?」と何度も知人・友人に質問されるでしょう。
ディスカバーカードはお得だが作るのが難しい
ディスカバーカードは比較的新しいクレジットカードブランドながら、既存のカードとは一線を画すサービスのおかげでVISAやマスターカードに迫るほど人気があります。
魅力はなんといってもキャッシュバック制度です。
支払い額の最大5%が現金で戻ってきます。
ポイントバックよりも使い勝手がいいので、なんとかして入手したいところですが日本でディスカバーカードを作ることはできません。
作るにはアメリカや東南アジアなどのディスカバーカードを発行する国に住む必要があります。
日本国内でディスカバーカードの代わりになるようなカードはありませんが、JCBならディスカバーカードの加盟店で使えます。
ディスカバーカード加盟店でカード払いがしたいならJCBを活用しましょう。
以上、【ディスカバーカード】日本国内では知名度は低いが利用限度額が高い…でした。